天元ふみブログ

片付けられない感情を歌う「片付けられない女」の日常

 

ロック音痴に効くロック〜エレファントカシマシ「赤い薔薇」〜

ロックって魂、と言われても

ピンとこない。

結局激しければいいのか。

世代の問題かもしれないが

ロックの名曲を聴いても

既にそれは名曲であって

ロックって言われてもピンと来ない。

エイトビートで〜スリーコードで〜

とか言われると

なにそれ、単調な曲ってことじゃね?とか思ってしまうロック音痴です。

 


でも

そんなロック音痴の私でも

ああロック!!

これぞロック!!と

背伸びなく思えるアーティストがいることを思い出しました。

エレファントカシマシです。

 

「今宵の月のように」のヒットで

エレカシを知って

CDを聞きました。

10歳の秋だったかしら。

カップリングの「赤い薔薇」にぐっと来たのよね。

冒頭「くわえ煙草/部屋に帰れば/傷跡ひとつ赤い薔薇」の「たぁっばっこぉ」のまっすぐかすれた声に

心が奪われた。

「この人は歌がうまいのか?よくわからないな」と思いつつ、声に曲に恋をした。

危なっかしい、けれどかっこいい男の人に惚れてしまう感覚で。

それと同時に胸が熱くなって

その場駆け足をしたくなる感覚で。

それ以来、唐突に聴きたくなる「赤い薔薇」。

というかこの「たぁっばっこぉ」が聴きたくなる。

そして聴くともうエレカシの耳になって

しばらくエレカシしか聴きたくなくなる。昨日からそんなエレカシ耳です。

「赤い薔薇」の入っているアルバム「明日に向かって走れ」は名盤だと思います。

 

明日に向かって走れ ― 月夜の歌

明日に向かって走れ ― 月夜の歌

 

 

「今宵の月のように」や「風に吹かれて」というエモ要素のギュッと詰まった代表曲が入っていてビギナー向けかと思いつつ、シンプルにロックな「せいので飛び出せ」とか、宮本さんの裏真骨頂、静かなスローバラード「月夜の散歩」も入っている。ちゃんと泥臭くて美しい。

次に好きなアルバムは「扉」です。

 

扉

 

 

宮本さんの好きなところは、自分の思うことや嗜好に真っ直ぐなところ。

この頃(2004年)文学にどっぷりだったんだなーっていう感じが嫌味でなく真っ直ぐ詰まっている。

「歴史」という1曲目。

ベースと宮本さんの歌声で始まり

静かに語るよう声が

「ドロドロした権力闘争」で

ぐわっとトーンが上がる。

この

「ドロドロ」の声がもう!

ぐっと胸ぐらを掴まれるような

心臓を掴まれるような声。

最近はどんな感じなのかなあと

2018年のアルバム「WakeUp」を聴いてみたら、やっぱりよかった。

 

 

Wake Up(デラックス盤)

Wake Up(デラックス盤)

 

 

あら?歌い方変わった?とか思ったのですが、それもきっと必然性。

しばらくこれを聴いて引越し作業頑張ります。

 


ロックンロール!!