天元ふみブログ

片付けられない感情を歌う「片付けられない女」の日常

 

GO!WEST!間違ってなかった10年

2009年、大学を卒業し、就職した会社を半年で辞めた。
音楽をやりたい気持ちを悶々とさせつつ、アルバイトをする日々。
そんな中で訪れた2009年〜2010年のカウントダウンフェス。直前にフジファブリックの志村さんが亡くなった衝撃や、初めてフラワーカンパニーズを見た感動が大きく、細部までハッキリ覚えている。
帰り道、新年の静謐な空気の中で「人生、やっぱり自分の1番やりたいことをやろう」と強く思った。
そんな2010年の幕開けから気づけばまるまる10年が過ぎていたのだ。
無駄も多いし、酒も飲み過ぎた気はするが、やりたいようにやって悔いのない10年だった。
中高生の頃からギターを弾き歌を作ることはしていたので、とりあえずはそれを路上で歌おう、と。
最初は船橋津田沼、小岩の駅前で路上ライブ。
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(当時の貴重なw写真)

そのうちに、なんとなくいろんな人と出会い、秋葉原や市川の歌えるお店を教えてもらい、自分なりのライブを模索する日々。
セーラー服を着たり脱いだり、谷間を寄せたり見せたりしながらも真面目にギターを練習し、歌を作り、自分なりの面白さを探す。
新宿、新橋。高円寺、下井草、吉祥寺。徐々に西へ。
TAD三浦氏にくっついて山形に行ってから、人の温かさと、私の芸風の親和性の高さから、通い詰めた山形。
酔いどれて歌った姿がテレビに流れたことから生まれた盛岡や大阪との繋がり。
これからガンガンに日本のあちこちで!なんて思っていた矢先に事情が変わり一旦実家に戻って、そうこうするうちにコロナ。

この先どうなる?と思いつつ、まあ、やりたいようにやるだけだと呑気に構えてもいる。

10年やってきて、これだけは言える。
音楽の活動を通して出会った人はみんな本当に良い人たちだ。
優しい、とか善良という意味だけでなくて、面白くて自分を持ってて、大切なものに誠実。
普段押し殺している本性を全開にしても引かない、むしろ喜んでくれる素敵な人たち。

12月8日の高円寺U-haライブ。
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対バンはザ・デンキサドウブズ。出番前なのにしっかり見届けてくれる山田さん。店長の瀧川さん、お客様、秋葉原でよく一緒だった仲間やワンマンライブでバンドをやってくれた友人。そんな方々に囲まれて、とても幸せでした。音楽をやっていなかったら出会えなかった素敵過ぎる人々の顔を眺めつつ、思い浮かべつつ、少なくとも10年間違っていなかったぞ、と思った。