天元ふみブログ

片付けられない感情を歌う「片付けられない女」の日常

 

なんにもなかったような

さくらさくら

桜咲き初め咲き終わり

なんにもなかったような公園

はい、俵万智です(笑)

ブームのときを

オンタイムでは

しらないけれど

父親の本棚に

やけにピカピカした

鮮やかな装丁の

本が数冊あって

それらには

全て

俵万智

と書いてあって。

「ひょうまんとも」

って誰だろう。

どんな本なんだろう。

と思ってて。

手に取ったのは

中学1年生のとき。

ドキドキしました。

大人の恋

やら

女心の吉備

やら

日常に潜む輝き

やら

初恋もまだだったので

そんなんちっとも

リアルではなかったけれど

31文字に

広がる・集約される

映像と

言葉のシャープさに。

13歳の小娘は

ゾクゾクと

してました。

親は子を

育ってきたというけれど

勝手に赤い畑のトマト

なんでトマト

「けれど」って話つながってないじゃん

でもわかる!

ビンビンわかる!

すごい!

これがポエムか!

それ以来

国語の宿題には必ず

へったくそな短歌を

「おまけ」と題して

付け足すようになりました。

心臓の音だけ強く鳴りだして

スタートライン

ピストルの音

(マラソン大会の翌日の作)

焦点ぶれぶれ汗だし「音」かぶっとるし汗

先生困ったろうな(笑)

たしかあの頃

読んでたのは

俵万智

24歳の作品

「へぇ

24歳にもなれば

私もきっとこんな恋をしてこういうの書くんだ」

なんて漠然と思ってなかったか。

苦笑

まだまだまだまだ

学び足りない

感じ足りない

毛の生えた中学生。