天元ふみブログ

片付けられない感情を歌う「片付けられない女」の日常

 

普通の日

普通の日が普通に過ぎていくのは

とてもありがたいことなのだと思う。

9年前の3月11日も

もっといえば75年前の3月10日だって

普通の日になる予定だった。

 


普通の日がいかにありがたいか噛み締めること。

思いをはせるだけでなく

普通でない事態に備えること。

今日はそういう日にしたいと思う反面

 


必要以上にびくびくしないことも大切だと思う。

必要以上のびくびくが

このトイレットペーパー不足を招いている。

 


無闇に「大丈夫かしら。何かのために、誰かのために買っておいたほうがいいかな」とか妙なスイッチを入れないこと。

悪意が無いので、こういうモードになった心を制御するのって難しいけれど。

 


普通の日は

普通であることに感謝して

普通に過ごす。

 

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開拓のつもりが再発見〜岩沢厚治のギタースタイル〜

引っ越した先では

色々なチャンネルが見られるみたい。

音楽の番組も充実しているようで嬉しい。

いかんいかんと思いつつ

最近ほんと開拓不精になっていて

気がつけば深夜ラジオばかり聴いてしまう。

ビリーアイリッシュだって

バナナマンのラジオで知ったし。

サチモスはおぎやはぎのラジオだし。

でも、がんばって色々聴いたところで

感性の受容体のコンディションが整っていないと心が震えないからなあ。

知識だけ増やしてもねえ。

いや、あって損はないのかな、知識。

そもそも感性のコンディションが〜とか言ってると、どんどん老けていく一方なのかも。

お母さんも「年を取れば取るほど、調子のいい日なんてなくなる」って言うし。

よーし!

開拓開拓!

 

という気持ちで臨んだが

まず最初に惹かれたのは

ゆずPV特集で。

もう見なくても脳内再生できるレベルで覚えている過去のゆずヒットメドレーにほくほく。

違う違う。そんなつもりじゃなくて。

10代の感性の遺産で生きていきたくはないんだよ。

と思いつつ。

新たな発見が一つ。

私は岩沢厚治の「ギターを弾く姿」が好きである、ということ。

1.声、2.つかみどころのない歌詞、3.王道フォークっぽくみせて変則的ときどきブルージーな曲、という順番で

「岩沢さん大好き」の要素がくると思っていたが。

あと、4.童顔、と、5.変えない髪型、と続く。

 


でも、それらの要素よりかなり上位

2位くらいに「ギターの弾き方」がくると今回わかった。

立ち姿に歪みがない。

ギターなんて弾いていると歪むのだ、絶対。左右非対称だし。下向きがちだし。

なのに、岩沢さんは

無駄な力なく、足を肩幅に開きまっすぐスッと立ち、自然に振り下ろしているだけに見える。

手元はほとんど見てないし。

いや、PVだし、当て振りでしょと思うなかれ。ライブ映像でも、そう。

歌っているときも力みがない。

あの半端ない高音を「ちわーす」くらいの気軽な顔で出すからすごいなと思う。いや、力みがないから高音が出るのか。ときどき苦しそうにもするけれど、それはそれでかえってセクシー。(もうなんでもありだな)

私自身やりがちなんだけど、熱唱してます顔って好きじゃないのよね。

気をつけよう。

そして、声を真似たいときは顔を真似すれば良いように

音を真似たいときは姿を真似すればいいのかもしれない。

私も力みなくまっすぐ立ってギター練習しよう。

あーやっぱ岩沢厚治尊い

開拓はどうした。

 

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 新譜出るから特集してたのかぁ

 

 

 

 

「我慢」より「工夫」を

朝の満員電車が緩和されている。

やればできるじゃん!と思う。

やればできるんじゃん!と。

通勤ラッシュは改善不可能

日本人が日本人である以上無理なんですぅ。

東京で働くなら諦めなきゃですよねぇ。という無言の圧のもと

かなりのストレスに耐えて今までやってきたのに。

 


もちろん、今は時差出勤だけじゃなくて

休校の学生や、仕方なくテレワークになった会社員の人も大勢いて

そういうことの煽りを食って

いつもの倍以上働かなくちゃいけない人や

稼ぎたいのに稼げない人もたくさんいるのは承知している。

もちろん、今ほどに減らすことはできないにせよ

これを機に時差出勤を

出来るだけする方向に動けば、もう少し朝のストレスが軽減されるのになあと思う。

 


でも、なかなかこういうのって古くて頭の固い人が多い現場では改善されないんだよな。

確かに時差出勤やシフト制を導入すると、引き継ぎや情報共有が面倒になるのはわかる。

でもだからこそ情報技術をうまく使えばいい。

というのは正論で。

「新しいことするの面倒臭い」

「今までやってきたことをやってきたとおりにやれよ」

「快適になるように動くなんて贅沢、ワガママ」という考えが

そこはかとなく、特に古い組織の古い体質として強固にあるから難しいのだ。

でも実際できてるんだし!

せっかくだからこの通勤環境を維持できる工夫をしてほしいなあ。

「それどころじゃない」とか言われちゃうんだろうな。

しかも「この大変な状況を好機と捉えて」なんて発想は不謹慎とか言われちゃうんだろうな。

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真面目な話ばかりなので、種子島は安納の海と私の図


色んな環境で働くうちにわかってきたのだが

どんな現場でも少なからず

「我慢」をすることが言外に推奨されて

「工夫」しようと声高に言うと、鬱陶しがられたり、嫌われる。

「余計なことするんじゃないよ」とたしなめられる。

でも、後々役に立つのは、絶対に「我慢」より「工夫」なのだ。

それが自分の中だけのものであれ

みんなに呼びかけるタイプのものであれ

「工夫」できない人はストレスを溜めて辛そうだなと思う。

「工夫」している人はなんとなく人生楽しそう。

でもその楽しそうな雰囲気が「我慢」している人には目障りだったりするのかな。

 

私はもちろん「工夫」を重んじるタイプの人が好きだし

そういう人が、今目の敵にされている「ライブハウス」にはたくさんいる。

こんな状況だから「工夫」をして経営している、愛と創造性の塊みたいなお店たちに

思考停止した「我慢」を押し付けないでほしいと心から思う。

この「コロナウイルスとライブハウス」の件については、まだまだ思うところあるのでまた次回。

 

 

3月27日(金)

@二子玉川GEMINI

 


https://www.geminitheater.jp/

ダディ竹千代と多摩川過激団

「こんな女に誰がした」

<全自由席>

開場 19:00 開演 19:30

予約 2500円 当日 3000円 

前売・当日共に、入場の際に1ドリンクの注文をお願いします

または+2000円で飲み放題(入場時選択)

前座天元ふみ弾き語り

 

 

引越して白目

引越しが終わった。

「9割終わったな、と思ってからが大変。それが引越し」

と、転勤族の妻を35年やってきた母に脅かされ、

私だって何度も引越してるから、わかっとるわ!と思いつつ、前倒しに作業を進めてきた。

それでも、やはり当日には未パッキングの荷物が転がる状態であたふた。

しかし

「引越しって、どんな引越しでもすごく大変。でも、不思議と引っ越せない引越しってないのよ。だから大丈夫」

という、これまた母の格言通り、

なんとか引っ越せた。

ほとんど手伝いに来てくれた友達のおかげなんだけど。

今回は退去日より少し前に引越したこともあり、翌日改めて部屋の掃除に行くことができた。

今までありがとう、という感謝をこめて。

余計なお金取られませんようにという祈りのをこめて。

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ああ、でも、まだ終わっていない

むしろこれから。

荷ほどき

新居の片付け

それから仕事の〆切2本、

そして、あれ?確定申告しなきゃじゃない???

うへーーーー!

べろべろーーん!

と白目剥いていたら

新型コロナウイルスの影響で

確定申告の期限が1ヶ月延びたという話を聞き、

ほんと、不届き者ですが

胸を撫で下ろしました。

 


いやいや

多方面でどうしようもない悪影響を及ぼしていて、迷惑千万コロナウイルス!なことは承知の上で。

 


確定申告の延期と

満員電車の緩和は

正直ありがてえ…

 

3月27日(金)

@二子玉川GEMINI

 


https://www.geminitheater.jp/

ダディ竹千代と多摩川過激団

「こんな女に誰がした」

<全自由席>

開場 19:00 開演 19:30

予約 2500円 当日 3000円 

前売・当日共に、入場の際に1ドリンクの注文をお願いします

または+2000円で飲み放題(入場時選択)

前座天元ふみ弾き語り

 

 

膨らむ季節

ブログくらいはマメに書こうと決め1週間経過。

大したことは書いていないが

「最近よく書いてるじゃーん?」という感じで久々の連絡をもらうことがあり

嬉しい。

岩手のエネルギッシュ社長マキさんが「さっさと身辺落ち着けて。岩手に歌いに来て」と言ってくださったり

天空ライブの首謀者ゴメス兄さんから

「歌いにおいで」と誘っていただいたり。

便秘もちの先輩(美声シンガー)からは「酸化マグネシウム」がいいよ!というメッセージが来たり

山形オリハントのミキさんから「声が聞きたくなってー」とお電話もらったり…

こんなにライブも動画も虫の息な活動なのに、気にかけてくださって本当に嬉しいやらありがたいやらで。あら、何か涙が…。

尊敬するシンガーソングライターの先輩からは「練習さえすれば大丈夫。」というシンプルでまっすぐな激励ももらい、ああ!もう!ただただやらねば!!と、裸木に芽吹く新芽のように、やる気が膨らんでいる状態です。

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へこみ、しぼむこともあるけれど

思い出して声をかけてもらうと、こんなにも膨らむものですね。

我ながら単純。

花粉症が絶好調で

くしゃみ鼻水フィーバーですが

ウキウキした気持ちで3月を迎えられそう。

さ、引越し準備がんばります。

 

 

 

 

ロック音痴に効くロック〜エレファントカシマシ「赤い薔薇」〜

ロックって魂、と言われても

ピンとこない。

結局激しければいいのか。

世代の問題かもしれないが

ロックの名曲を聴いても

既にそれは名曲であって

ロックって言われてもピンと来ない。

エイトビートで〜スリーコードで〜

とか言われると

なにそれ、単調な曲ってことじゃね?とか思ってしまうロック音痴です。

 


でも

そんなロック音痴の私でも

ああロック!!

これぞロック!!と

背伸びなく思えるアーティストがいることを思い出しました。

エレファントカシマシです。

 

「今宵の月のように」のヒットで

エレカシを知って

CDを聞きました。

10歳の秋だったかしら。

カップリングの「赤い薔薇」にぐっと来たのよね。

冒頭「くわえ煙草/部屋に帰れば/傷跡ひとつ赤い薔薇」の「たぁっばっこぉ」のまっすぐかすれた声に

心が奪われた。

「この人は歌がうまいのか?よくわからないな」と思いつつ、声に曲に恋をした。

危なっかしい、けれどかっこいい男の人に惚れてしまう感覚で。

それと同時に胸が熱くなって

その場駆け足をしたくなる感覚で。

それ以来、唐突に聴きたくなる「赤い薔薇」。

というかこの「たぁっばっこぉ」が聴きたくなる。

そして聴くともうエレカシの耳になって

しばらくエレカシしか聴きたくなくなる。昨日からそんなエレカシ耳です。

「赤い薔薇」の入っているアルバム「明日に向かって走れ」は名盤だと思います。

 

明日に向かって走れ ― 月夜の歌

明日に向かって走れ ― 月夜の歌

 

 

「今宵の月のように」や「風に吹かれて」というエモ要素のギュッと詰まった代表曲が入っていてビギナー向けかと思いつつ、シンプルにロックな「せいので飛び出せ」とか、宮本さんの裏真骨頂、静かなスローバラード「月夜の散歩」も入っている。ちゃんと泥臭くて美しい。

次に好きなアルバムは「扉」です。

 

扉

 

 

宮本さんの好きなところは、自分の思うことや嗜好に真っ直ぐなところ。

この頃(2004年)文学にどっぷりだったんだなーっていう感じが嫌味でなく真っ直ぐ詰まっている。

「歴史」という1曲目。

ベースと宮本さんの歌声で始まり

静かに語るよう声が

「ドロドロした権力闘争」で

ぐわっとトーンが上がる。

この

「ドロドロ」の声がもう!

ぐっと胸ぐらを掴まれるような

心臓を掴まれるような声。

最近はどんな感じなのかなあと

2018年のアルバム「WakeUp」を聴いてみたら、やっぱりよかった。

 

 

Wake Up(デラックス盤)

Wake Up(デラックス盤)

 

 

あら?歌い方変わった?とか思ったのですが、それもきっと必然性。

しばらくこれを聴いて引越し作業頑張ります。

 


ロックンロール!!

 

 

 

 

何もしないことがお手伝い?

引越しをすることになり

なんとなくアドレナリン過多の日々を過ごしている。

引越しはほぼライフワーク。

転勤族の娘だし

一人で暮らすようになってからも

正規の引越しや

友人宅への転がり込み

居候など

多様な転居を繰り返しているので

効率よく荷造りし、つつがなく手続きできるものと自負している。

初めての引越しは4歳の時。

小さな段ボールを与えられ、それにおもちゃを詰めたのを覚えている。

覚えたての平仮名で「おもちゃ」と書き、ガムテープで封をして興奮した。

しかし、図に乗って「もっと何かしたい」とチョロチョロ動いていたところ、時間に追われながらの引越し作業にピリつく両親に怒られた。「もう!あんたは何もしないことがお手伝い!」と。

この「何もしないことがお手伝い」という言葉は折に触れ脳裏をよぎり、しゅんとなる。

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その頃のわたし。

 

 

新型コロナウイルスに関する報道に、恐ろしくなったり、胸を痛めたり、「もっとなんとかならんのかね」と憤ったりしている毎日。こんな時、我が身が無責任にもどかしくなる。役に立ちたい、と思うけれど、冷静に考えて、残念ながら役には立てない。なんなら、ライブとかイベントを行うという点では、余計な感染の可能性を生み出してしまうわけで。(そんな集客力は無いけれど)

 


普段は気づかないけれど、イベントができるということは、平和で安全な日常が前提なのだなあとこういう時に実感する。

 


友人に紹介してもらった仕事で、日本の魅力的な観光地やイベントについて書くこともしているのだが、旅行も平和と安全と健康が前提。

 


その前提が崩れたとき、非力な子どものように、自分には何もできないことに気づかされる。頭の中で「何もしないことがお手伝い!」という言葉が響き萎縮しそうになる。

けれど、それではいけない。もうあれから30年。

やるべきことはしなくちゃいけないし、できることはやっていいのだ。

自粛、中止ばかりが得策ではない。

ライブやイベントを企画し遂行する人たち、参加する人たち、皆、大なり小なり悩んでいると思う。

無鉄砲に決行することが良いとは思わないし、短絡的に中止すれば良いわけでもないと思う。

きちんと予防すること、リスクが最小限になる努力をすることを心がけたうえで、やると決めたら、行くと決めたら、堂々と胸を張って!のびのびと楽しんで!