天元ふみブログ

片付けられない感情を歌う「片付けられない女」の日常

 

ぬるぬるおばさん

この冬
ようやく加湿器を導入!
乾燥の季節なのに、
目が覚めて喉がイガイガすることがなくなった!!
が!!!
油断するとカビ、カビ、カビ。
最初は驚いた。
え!冬なのに?こんなカビるの?って信じられないくらい
部屋の隅のものがカビた。
泣く泣く捨てたり
狂ったように漂白したり
あちこちに防カビテープを貼り
晴れた日中は部屋の隅の除湿に精を出し
雨の日は呆然として
なんだかずっと湿度と闘っている感覚。
適度な水分を保つって難しいのね。

2/21(日)にご一緒する
ふれでりっひ書院の曲に
「ぬるぬるおじさん」というものがある。
ドカンと飛び出し
ウヒョヒョと消えていく
神出鬼没な「ぬるぬるおじさん」が
女子高生やOLなんかに
悪さをするので
町内会の男たちは討伐隊を結成したけれど
結局
彼らも研修(!)も受け
最終的にはぬるぬるおじさんになってしまうという内容の歌詞。
変幻自在な曲の構成
キャッチーなメロディと
山田庵巳さんの言葉選びの秀逸さゆえ
ファンタジックな妖怪ものみたいな雰囲気を漂わせつつ
おしゃれさも保ち
カテゴライズしがたい独特の世界観を醸し出す。
しかし、最後に
「音楽を続けていたらいつかはこうなる」とさらりと言うのでドキっとする。

さて、ここから先はあくまで私の解釈と
そこから発展した脈絡の無い思考です。

「ぬるぬるおじさん」とは
歳とともに通常枯れていくべき水分が
必要以上に保たれているおじさんなのだと思う。
ここでいう「水分」とは精神的なもの。
おじさま好き女子を「枯れ専」と呼ぶなど
一般的には
おじさん=枯れた=乾燥した存在。
だから「ぬるぬるおじさん」とは
枯れてなくて
純粋で瑞々しい…
といえば聞こえはいいけれど、
老獪でありながら欲深さは健在、ピュアがゆえに若い女に平気で(本気で)手を出すおじさん、ということだ。

ここまで読んで
おじさま方、気を悪くなさらないで!!
私はおじさん批判をしたいわけではないのです。
むしろおじさまの味方です。

でね!何が言いたいかと言うと
「適度な水分を保つ」って難しいの。
物理的にも精神的にも。
特に微妙なお年頃になると難しい。
若けりゃそりゃ元気いっぱいピチピチつやつや水分満点で突っ走りゃいい。
自他共に認めるお爺さんなら
枯れ路線で生きていけばいい。

瑞々しさと枯れの間で揺れ動く
「おじさん/おばさん」の立居振る舞いの難しいことよ!!!

「おじさん/おばさん」とは言うものの
若くはありたい、というか自分はまだまだ若いと思っている。
好きで音楽やっている人間なんか尚更だ。
元々ピュアだし、好きなことやってるから心は潤っているし、全然枯れていない。

しかし、客観的に見ると「おじさん/おばさん」と呼ばれる年齢。
このミスマッチ、アンバランスさを
山田氏は「ぬるぬる」と名付けたのではないかと勝手な解釈。

振り返って私自身
30代半ば
自分としては今一番脂が乗っていて
今一番痩せているし(自分の中で、ね)
スキンケアも行き届いてるし(自分の中で、だってば)
人生で一番イケてる!と思っている。
でも10代20代から見たら
押しも押されもせぬ「おばさん」。
この自覚は持っていようと思う。

んで、結局何が言いたいかというと
ふれでりっひ書院の「ぬるぬるおじさん」の女性版が、拙作「職場のDIVA」だな、と思った。勝手に思った。
私は好きです。
年相応ではなく元気でピュアで気分屋でわがままな「ぬるぬるおじさん」や「お局様」が。
そばに居るとちょっと疲れるけどね。

最後に。
「ぬるぬるおじさん」のことばかり書いたけど
ふれでりっひ書院の曲の中で「ぬるぬるおじさん」は異色ですし、あんまりライブでもやりませんよ。
「ぬるぬるおじさん」から発展?した「ぬるぬる名探偵」という曲をやることのほうが圧倒的に多いですし。
とにかく2/21(日)楽しみにしていてください〜!!
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2/21(日)
ふれでりっひ書院企画
“ジャミング本八幡 vol.3”
@本八幡Route14

http://www.route14.jp/ROUTE_14/route_14_infomation.html

開場: 17:00/開演: 17:30
【入場】¥3000
【視聴】¥2500
【配信】
https://twitcasting.tv/route14_live/shopcart/52287