「『芝居やっている人の歌』って『画家の書』みたい」というのは
奈良巧さんの言葉。
ああなんかわかる!と思った。
その人が芝居出身だろうが
音楽だけやっていようが
声を出して表現するという点では
変わらないはず。
なのになんか違う。
「上手」「下手」とか
「芝居っぽさの有無」という話ではなく
音楽として音楽をやっている人の思考回路と
違う思考回路で歌っているのがにじみ出る
というような…
私は絵のことも書道のことも詳しくないけど
奈良さんはきっと
そういうことをおっしゃってるんだな、と勝手に理解した。
私も昔、演劇をかじっていました、というと
「やっぱり」と言われる。
でもね
「演劇をやっていたけれど音楽に転向した」ってんじゃなく
気持ちはずっとシンガーソングライター
本当は音楽をやりたいんだけど、
やり方がわからず
ふわふわしていたら演劇の人脈ができて、
入り込んだら楽しいし、
音楽に役立つなあと思ってやってた、という感じ。
だから「演劇出身」というつもりはない。
それなのに「演劇をしていました」というと「やっぱり!」と。
思考回路が演劇寄りってことかしら。
前置きが長くなったけど
1月27日(金)
リハーサルしていた神山てんがいさんを見て
「演劇のにおいがする!」と思いました。
開演前のフルハシさんと神山さんの会話を聞いて
「おお、においとかじゃなくて、がっつりそちらの方だった!」と。
そんな神山てんがいさんは
お客さんから3つお題をもらって
そこから即興演劇、というようなことをやっていらしたし
映画も撮っているらしく
しかも三鷹(私が昔住んでいたかずおさん家も三鷹)の跨線橋をモチーフにした映画とのこと。
本物のど演劇の人でした。
そして、ステージは、はい、好み～! !
曲調も弾き方も歌い方も。好み～! !
私は2番手
神山てんがいさんのあと出番。
そりゃもうセトリ変更するよね～
もちろん1曲目は「天井桟敷とおでん」。
HANAのお客様からのお題で生まれたこの歌。
お題もらった時点では「なんそれ!」って思ったけれど
作っておいてよかった。
あとは、「毛糸のパンツ」とか
「職場のDIVA」とか
アングラ味、演劇味が高めのステージに。
「ガラパゴス」も気づけば
2013年ver. 2020年ver. 2022年ver.が出来ていたので
まとめてやっちゃうという新しい試み。
このあたりで、
あーちゃんがダンスフロアに登場。
激しく踊っている・・・と思ったら
ミラーボール?の光を追いかけていただけだったようです。
途中で飽きちゃって
ステージに上がってきて
ギターを弾こうとしました
ももももうちょっと待ってて(;'∀')「
3番手
B hat. Onの水樹さんも
役者さんということで
なに今日はそういう日～?
立ち居振る舞いも歌声も可憐で美しく。
そして最後の
フルハシュミコさんの馬頭琴とオルティンド。
震えた!
マイクいらないくらい響くのに、
芯は凛としていてベルカント唱法とはまた違う響かせ方
アジアの発声なんだろうな。
広い草原が見えたし、大空が見えた。
馬頭琴の響きも包まれるような安心感があって
大騒ぎしていたあーちゃんがすやすや眠ってしまった。
おそるべし癒しの音。
べースの武さんも
渋い良い仕事なさってるわあと思ってたらデスボイスのような声で歌い出して
でも、それはデスボイスじゃなくて
これもモンゴルの発声法らしく
ホーミーにもいろいろあるんだなと驚きました。
オリジナル曲も伝統と現在のハイプリットな
聴いたことのない世界観の音楽であっという間の時間でした。
また聴きたい! !もっと聴きたい!
と思っていたら、アンコールで神山てんがいさんも加わり「中央線」。
はい、最高～！
終演後、久々に終電逃しそうになるぐらい話し込んでしまった。
神山てんがいさんの映画「橋と眠る」の主題歌
「跨線橋」を作ったawakeさんも来て下っていたのでたくさん話したな。
オリジナリティと創作への熱意とでも気負ったところのない素敵な方だった。
今度は共演してみたい～
2/9(木)吉祥寺Mandala2
https://www.mandala.gr.jp/mandala2/
【開場】18:30/ 【開演】19:30 【出演者】ハルコフヲン/小浜田知子/天元ふみ
【料金】¥2200(別途1Drink)
2/15(水)
天元ふみ月一ワンマンライブ
西荻窪 Bar HANA
https://ameblo.jp/nisiogi-hana/
18:30 開場/19:00 開演
チャージ2000円+ご飲食代
※予約制
23amamoto@gmail.com
までご連絡下さい。
西荻窪駅から40秒
焼き鳥戎.南口店のB1
