小浜田知子さんと
ハルコフヲンさんと
スリーマン。
対バン聞いたときに
「濃いな」「濃いっていうか濃ゆいな」と思った。
女性シンガーソングライターの中で
「誰それっぽい」という雰囲気がなく絶対唯一な存在のお二方
と私。
振り切ったブッキング!
ハルコフヲンさんは
「YMO3度目のワールドツアーの衣装」を自作なさっていたり
ロックっぽい曲でロックの説明をする「ロックとは」
フォークっぽい曲でフォークの説明をする「フォークとは」
シティポップっぽい曲でシティポップの説明をする「シティポップとは」という三部作を披露なさったり
相変わらず独自路線。
真っすぐな声で熱唱するのにぼそぼそしゃべるM Cも健在。
「足首を捻挫したらそのせいで腰痛になり
全身ボロボロ」状態の小浜田さんは
グランドビアノで「こたつでスイカ」という演目を。
小浜田さんは固有名詞遣いのスペシャリストだと思う。
具体性のファンタジスタと呼ぶべきか。
一般的なソングライターなら「街」「店」「酒」と書くところを
「鶯谷」「東新宿」「岩本町」だの「柚子胡椒」「ハトヤ」だの「バナナワニ園」だの具体名をバシバシ挙げて歌う。
いわゆる一般名詞を使わず、固有名詞をバシバシ挙げる。
「歌詞=抽象的であるべき」という固定観念にとらわれることなく
「度が過ぎる具体化は共感されにくくなる」なんて一般論は蹴散らして
固有名詞のオンパレード。
しかも彼女が挙げるのは
「鶯谷」だの「柚子胡椒」だの「越乃寒梅」だの今まで使われていなかっただけで
実はすべて歌言葉として十分に
ロマンチックで美しい単語ばかり。
身近な固有名詞であれば何でも良いわけではない。
実は選び抜かれていたのだ。
歌言葉の開拓者だと思う。
その言葉たちの効用は
珍しさゆえの可笑しさ、新鮮さだけではない。
身近な固有名詞を適切にぶち込みながら物語ることで小浜田さんは
「確かにあの日、私は、彼もしくは彼女と、そこにいた」という記憶を聴く人全てに捏造させてしまう。
「日記を読んでしまった」と思わせる演者は他にもいるが
「私の日記を歌にされてしまった」と思わされるのは小浜田さんだけ。
とにかく「なんかすごいもの観た」と毎回思わされる。
そのお二方の後で出る私。
「お二方に全く触れない独自路線」でいくか
「お二方のことをいじりまくる路線」でいくか一瞬迷ったけど後者で。
「不安定な情緒」で乾杯する流れも突如思いついた。
結果的に
「百も承知のプルース」「職場のD I V A」「散歩の途中で」を歌わないセトリになったけどこれはこれでよし。
お二方への愛とリスペクトを込めて
という歌の替え歌「バランス感えぐいっす」。
マンダラ素敵なスリーマン
マンダラ愉快なスリーマン
本日は特別スペシャル・デー
百年に一度のチャンス
こ〜は〜みん ハ〜ルコフヲン
なかなかないこのスリーマン
お客様のハートを射止めて
こ〜は〜みん ハ〜ルコフヲン
濃ゆい濃ゆい女三組
よくも組んだものね
文句なんかないけれど
私ちょっとマンダラ2に思うの
バランス感えぐいっす
バランス感えぐいっす
バランス感えぐいっす
イロモノばかり
お粗末!
そうそう
初夏にマンダラ2でワンマンライプすることになったよ〜
配信もあります。
全国からご覧ください。
西荻窪HANAが私にとって武道館なら
MANDALA2は東京ドームなのだ! !
気合が入るのだ!